コンポーネントのビルド・メカニズムは、ビルド構成によって駆動されます。 個々のプラグイン、フラグメント、またはコンポーネントのビルド構成は、 対応するエレメントの build.properties ファイルにあります。
PDE は、コンポーネントにパッケージされるプラグインおよびフラグメントごとに build.properties ファイルを作成するウィザードを提供しています。 build.properties ファイルには、ソース・フォルダーを JAR にコンパイルする方法に関する情報が含まれています。 通常、このファイルはコンポーネントのマニフェスト・エディター内で変更します。 別のエディターを使用して項目を直接このファイルに追加することもできます。
PDE は、フォーム・ビューとソース・ビューを持つ、build.properties 用の簡単なエディターを提供しています。 ファイル自体は、Java プロパティー・フォーマットに従います。多数のキーとそれらに対応する値を提供する必要があります。 値が複数の場合は、区切り文字としてコンマを使用して値を区切ります。
以下に示す 6 つのポイントでは、ビルドに含めるテキストを、 プラグインまたはフラグメントによって指定することができます。
これらのポイントで定義される値は、Ant の「パターン」として表されます。 通常、このパターンは、一致するストリングをコンマで区切ったリストになります。
標準フォーマットを使用すると、予想通りの結果が得られます。 たとえば、".jar" は、トップレベルのディレクトリー内のすべての JAR ファイルを示します。
パターンはデフォルトでは深くはありません。 たとえばすべての Java ファイルを記述する場合は、 「**/*.java」というパターンを使用します。 「**」というパターンは、任意の数のディレクトリー・レベルに一致します。 同様に、サブツリー全体を記述するには、「foo/」を使用します。
これらのポイントのデフォルト値は、auto.<lastPortionOfPointId> フォームの ID を使用して、 常に自動的に生成されます。 これは、必要に応じて、オーバーライドによりこれらのデフォルト値を拡張できるようにするためです。 オーバーライド値を設定するために、 プラグインは前述の build.properties ファイル内に追加の名前 / 値プロパティーを定義します。 以下に例をいくつか示します。
bin.includes=plugin.xml,*.jar
javadoc.packages=${auto.packages},org.eclipse.core.target.*
src.excludes=${auto.excludes},*Hack.java
これらの値を build.properties エディターに入力すると、エディターは以下のようになります。