エレメント・ファクトリー

ID: org.eclipse.ui.elementFactories

説明: この拡張ポイントは、エレメント・ファクトリーのワークベンチへの追加に使用します。 エレメント・ファクトリーは、ワークベンチのシャットダウン時に永続化する IAdaptable オブジェクトを再作成するために使用されます。

たとえば、エレメント・ファクトリーを使用することにより、エディター入力を永続化します。 エディターの入力は、org.eclipse.ui.IEditorInput をインプリメントする必要があります。 エディター内の IEditorInput のライフサイクルには、いくつかのフェーズが存在します。

  1. エディターの作成中に、エディターの初期入力が渡されます。
  2. シャットダウン時には、ワークベンチの状態が取得されます。 このプロセスでは、ワークベンチは開いたエディターとその入力についての記録(memento)を作成します。入力は、ファクトリー ID と起動時にエレメントを再作成するために必要な基本データを含む 2 パートの記録として 保管されます。 詳しくは、org.eclipse.ui.IPersistableElement のドキュメンテーションを参照してください。
  3. 起動時には、ワークベンチの状態が読み取られ、直前のセッションの状態を持つエディターが再作成されます。 このプロセスで、ワークベンチは、開いたエディターごとに、入力エレメントを再作成します。 これを行うには、入力エレメントのオリジナルのファクトリー ID が、 レジストリー内に実際に定義されているファクトリー・クラスへとマップされます。 マッピングが存在し、ファクトリー・クラスが有効な場合、ファクトリー・クラスのインスタンスが作成されます。 次に、ワークベンチは、ファクトリーに対し、 記録内の残りの基本データからオリジナルのエレメントを再作成するよう指示します。 この結果の IAdaptableIEditorInput にキャストされ、新しいエディターへと渡されます。
 構成マークアップ:

   <!ELEMENT factory EMPTY>
   <!ATTLIST factory
      id     CDATA #REQUIRED
      class  CDATA #REQUIRED
   >

例:

エレメント・ファクトリー拡張機能の例を次に示します。

   <extension
        point = "org.eclipse.ui.elementFactories">
        <factory
           id ="com.xyz.ElementFactory"
           class="com.xyz.ElementFactory">
        </factory>
    </extension>

API 情報: class 属性の値は、 org.eclipse.ui.IElementFactory をインプリメントする クラスの完全修飾名である必要があります。 このクラスのインスタンスは、ワークベンチの記録から IAdaptable オブジェクトを作成する必要があります。

提供されるインプリメンテーション: ワークベンチには IResource ファクトリーが提供されます。 Java モデルなどの、他のオブジェクト・モデル内に共通して見られる他の IAdaptable タイプを再作成するために、 追加のファクトリーが提供されています。

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