リリース時のリソースの無視

リソースを同期化する場合、ストリームにリリースしたくないリソースが存在している場合がよくあります。 キャッチアップおよびリリース操作から除外するリソースを指定することができる無視機能が 2 つ提供されています。

最初の無視機能は、グローバルな無視機能で、ワークベンチにより提供されています。2 つ目の無視機能は CVS 無視機能で、これはファイル .cvsignore の内容を読み込み、無視するものを決定します。 プロジェクト階層内の任意の場所に表示することのできるファイルを無視する場合にはグローバル無視を使用します。CVS 無視機能は、既存の CVS 無視ファイルと互換性があり、ディレクトリーを無視する場合に最もよく使用されます。

オプション 1: グローバル無視の追加

1.

ワークベンチから、「ウィンドウ (Window)」>「設定 (Preferences)」とメニュー項目を選択します。

2.

「設定 (Preferences)」ダイアログの左のペインで、「チーム (Team)」カテゴリーを展開し、「無視するリソース (Ignored Resources)」を選択します。 

3.

「追加... (Add...)」ボタンをクリックし、「*.obj」というパターンを入力します。 ダイアログの「OK」をクリックします。  デフォルトで無視パターンが使用可能になります。 拡張子 *.obj を持つすべてのオブジェクト・ファイルは、リリース操作から除外されます。

4.

「設定 (Preferences)」ダイアログの「OK」ボタンをクリックします。

オプション 2: CVS 無視ファイルの追加

Eclipse CVS クライアントは、プロジェクトの各ディレクトリー内の .cvsignore という名前のファイルを認識します。 これは標準的な CVS 機能で、既存の多くの CVS プロジェクトには、このファイルを含めることができます。 このテキスト・ファイルは、ファイル、ディレクトリー、またはパターンのリストで構成されています。  グローバルな無視機能と同様の方法で、ワイルドカード "*" と "?" を .cvsignore ファイル内の項目に使用することができます。  パターンのいずれか 1 つに一致する現行ディレクトリー内 のファイルまたはサブディレクトリーは、無視されます。

たとえば、.cvsignore ファイルを追加して、Project/bin ディレクトリー全体を無視します。

1.

ナビゲーターから /bin ディレクトリーを含むプロジェクトを選択します。コンテキスト・メニューから、「新規作成 (New)」>「ファイル (File)」と選択します。 bin ディレクトリーには、一般にプロジェクトのビルド出力が含まれています。ビルド出力は、プロジェクトのソース・ファイルから生成され、通常はバージョン管理されないファイルです。 

2.

ファイル名として .cvsignore を入力し、Enter を押します。プロジェクトのルート・ディレクトリーにファイルが作成されます。 このファイルは、ナビゲーターに表示されます。

3.

ナビゲーターでそのファイルをダブルクリックして、ファイルを編集します。

4.

bin を .cvsignore ファイルに入力して、そのファイルを保管します。

5.

プロジェクトを選択します。 コンテキスト・メニューから、「チーム (Team)」>「ストリームと同期化 (Synchronize with Stream)」メニュー項目を選択します。  bin ディレクトリーは、発信の追加としては表示されないことに注意してください。このディレクトリーは無視されます。

オプション 3:「同期化 (Synchronize)」ビューに表示されるリソースの無視

最初に無視パターンを追加しないで、はじめてプロジェクトをストリームに同期化したときに、bin/*.obj ファイルおよび *.ba~ ファイルが発信追加として表示されていることに気付いたと仮定しましょう。   しかし、これらのファイルは、同期化したくないファイルです。以下では、これらのファイルがすでに出力追加として表示されている場合に、それらのファイルを無視する方法について説明します。

1.

「ナビゲーター (Navigator)」ビューから、/bin ディレクトリーとすべての *.ba~ ファイルを削除します。

2.

/bin の親のディレクトリーに .cvsignore ファイルを作成し (「ファイル (File)」>「新規作成 (New)」>「ファイル (File)」)、'bin' をそのファイルに追加します。  .cvsignore ファイルを保管します。

3.

無視パターン *.ba~ を持つグローバルな無視項目を作成します (「ウィンドウ (Window)」>「設定 (Preferences)」>「チーム (Team)」>「無視するリソース (Ignored Resources)」)。

4.

プロジェクトを再ビルドします。 ワークベンチ・ウィンドウから、「プロジェクト (Project)」>「すべて再ビルド (Rebuild All)」メニュー項目を選択します。

5.

ストリームと同期化します。 ナビゲーターのコンテキスト・メニューで、「チーム (Team)」>「ストリームと同期化 (Synchronize with Stream)」メニュー項目を選択します。 /bin ディレクトリーと *.ba~ ファイルは発信追加としては表示されません。.cvsignore ファイルは、ストリームにリリースする必要があります。 チーム内のその他のファイルは、この設定を共用します。

/bin に対してグローバルな無視を使用すると、ワークベンチ内の任意のディレクトリー内の "bin" に一致するリソースはすべて無視されます。 または、.cvsignore ファイルは、そのパターンを.cvsignore ファイルそれ自体と同じディレクトリー内のリソースにのみ適用します。