キャッチアップ

ワークベンチで作業中に、他のメンバーが変更をストリームにリリースすることがあります。自分のワークベンチのリソースを更新するために、ストリームに「キャッチアップ」することができます。

ストリームにキャッチアップする時点、およびストリームからワークベンチに受け入れる変更箇所はコントロールすることができます。

変更箇所と発信変更

ストリームにキャッチアップすると、最後にキャッチアップした後にストリームにリリースされた変更が表示されます。 これらの変更箇所を受け入れると、それらの変更はローカルのワークベンチに取り込まれます。

ローカルのワークベンチに、ストリームからの変更箇所と競合する発信変更が含まれていた場合は、必要に応じてローカルのワークベンチ内の競合する変更をマージする必要があります。

注: ストリームそれ自体は、キャッチアップしても変更されません。変更箇所を受け入れると、これらの変更はワークベンチに適用されます。 ストリームが変更されるのは、発信変更をリリースした場合のみです。

キャッチアップ・ビュー

関連トピック:

  • 「チーム・プログラミング・モデル」を参照
  • 「同期化」を参照
  • 「リリース」を参照
  • 「構造体の比較 (Structure Compare)」ペイン

    このペインでは、リポジトリーのリソースとローカルのワークベンチのリソース間の構造上のハイレベルの相違点を表示することができます。

    「ソース比較 (Source Compare)」ペイン

    このペインでは、リポジトリーのリソースとローカルのワークベンチのリソース間の特定の相違点を行ごとに表示することができま す。

    競合している変更の処理

    キャッチアップまたはリリースのときに、競合を検出する場合があります。  競合は、より最近のバージョンがストリーム内で使用可能になっているリソースをローカルで変更した場合に発生します。  すなわち、ストリームに、自分のリソースの基本バージョンよりも新しいバージョンが含まれている場合です。このような状態では、以下のいずれか 1 つを実行することができます。

    1. ストリームから変更を受け取り (ストリームにキャッチアップし)、ローカルの作業は廃棄することができます。 これは、意図していない変更をローカルで行ってしまった場合、またはストリーム内のバージョンの方が自分のバージョンよりも良いとわかった場合に行います。 実際上、自分のローカルの変更を上書きする場合には注意が必要です。本質的には作業を廃棄することになるからです。

    2. 変更をリリースして、ストリーム内のバージョンを上書きすることもできます。ただし、この作業は、本質的には他人の作業を廃棄することになるため、きわめて慎重に行ってください。  場合によっては、上書きしようとしている変更が、ストリーム内に他の依存関係を持っている可能性がある場合もあります (たとえば、競合に依存する他の変更箇所があるかもしれません)。

    3. 自分の作業をストリームのリソースとマージし、マージしたリソースをローカルで保管することができます。 この場合、後でこのマージした結果をリリースすることができます。

    一般に、1 および 2 の選択では、作業内容が失われるという問題があるため、マージする (選択 3) ことになるでしょう。

    変更のマージ

    「同期化 (Synchronize)」ビューには、ストリームと競合しているリソースが示されます。ある指定されたリソースが競合している場合は、通常、自分の変更をそのストリームのリソースとマージします。

    たとえば、自分と他のチーム・メンバーの両方が同じ HTML ページを変更したと仮定します。  そのリソースを「同期化 (Synchronize)」ビューで選択すると、ローカルのリソースとストリーム・バージョンとの比較が表示されます。  個々の変更を繰り返し、マージすることにより、変更ごとに、変更箇所を受け入れるか、それを拒否するか、またはローカルの変更とマージするかを決定することができます。  マージが終了したら、自分の変更を保管します。 これにより、自分のローカル・リソースがマージ結果で上書きされます。 この後、このマージしたリソースをリリースすることができます。

    キャッチアップ / リリース・モードでは、相違点を 2 つのレベルでマージすることができます。

    文書全体

    「構造体の比較 (Structure Compare)」エディターでマージするリソースを選択すると、「テキストの比較 (Text Compare)」エディターにそのリソースが表示されます。 「テキストの比較 (Text Compare)」エディターで「左から右に文書全体をコピー (Copy whole document from right to left)」ボタンをクリックすると、ローカル・エディター内のテキストが、ストリームのリソースの内容で完全に置き換えられます。

    現行の変更

    「テキストの比較 (Text Compare)」エディターで、「次の変更の選択 (Select Next Change)」ボタンおよび「直前の変更の選択 (Select Previous Change)」ボタンのいずれかを使用してマージする変更にナビゲートするか、単にいずれかのソース・ペインの該当する変更点のどこかをクリックします。 必要に応じて「右から左へカレントの変更をコピー (Copy current change from right to left)」ボタンをクリックして、強調されている断片をストリーム内の対応する変更で上書きします。