2.0 の新機能

新規 Eclipse Team および CVS サポートには、多くの新規フィーチャーおよび既存フィーチャーの変更があります。 以下に、それらのいくつかをリストしています。

プロジェクト・セット
Team には「プロジェクト・セット」機能があり、現行ワークスペース・セットアップを他のユーザーにエクスポートしたり、ユーザー間で共用することができます。 プロジェクト・セットは、「 ファイル > エクスポート...」および「ファイル > インポート」を使用して、それぞれ作成あるいはロードされます。

CVS 特定用語の浸透
CVS サポートには、CVS と同じ用語を使用します。 これは、ストリームの代わりにブランチ、キャッチアップの代わりに更新とコミット、バージョンの代わりにバージョン・タグの用語が使用されることを意味します。

テキスト/バイナリー
Team は、ファイル・タイプがテキスト (ASCII) とバイナリーのものを識別するメカニズムを提供するようになりました。 CVS はこのメカニズムを使用して、リポジトリーにコミットされるファイル・タイプに正しいフラグを立てます。 ファイル・タイプは、「チーム > ファイル内容」設定ページに追加することができます。

CVS キーワード置換モード
テキスト/バイナリーの判別に加えて、 CVS では各ファイルのキーワード置換モードの構成が可能です。 これは、CVS で共用されるプロジェクトあるいはリソース上で、「チーム > ASCII/バイナリー・プロパティーの変更」メニュー・コマンドを使用して行います。

無視するリソース
無視するリソースに関していくつかの改善が行われています。 1.0 のように、全体的な無視を、「チーム > 無視するリソース」設定ページで定義することができます。 さらに、Eclipse で組み込まれたツールは、派生されたバイナリー出力にマークを付けることができます。 CVS とその他のリポジトリー・プラグインは、それらのリソースを自動的に無視することができます。 CVS はまた、.cvsignore ファイルにリソースを追加するために、「ナビゲーター」ビューおよび「同期化」ビューにメニューを提供します。

CVS 制御へのリソースの追加
新規リソースは現在明示的に CVS 制御に追加する必要があります。 これにより、バージョン管理下に置くリソースおよび無視するリソースはどれかを、ユーザーが決定する能力が改善されます。

CVS およびファイル転送の圧縮
CVS はファイル伝送の圧縮をサポートするようになりました。 これにより、遅いネットワーク接続に対して、運用時間が改善される可能性があります。 圧縮レベルは、「チーム > CVS」設定ページに設定できます。

「同期化」ビューおよび「マージ」エディターのソース・ベースの比較フィルター
CVS 改訂番号が違うが、内容が同じリソースをフィルター操作する能力が、 「同期化」ビュー、マージ・エディター、およびその他の CVS 比較ビューに追加されました。

「オーバーライド」と「更新/オーバーライド」と「コミット」
「同期化」ビューでは、競合は、オーバーライド・メニュー項目を使用してのみ、更新またはコミットできます。 これは競合のない変更でのみ機能する「更新」および「コミット」の安全なワークフローを提供します。

「同期化」ビュー内でのマージのマーク
「同期化」ビュー内の競合を解決するときは、ファイルは、「マージとしてマーク」メニュー項目を使用して、マージされたことがマークされるまで、ビューに留まります。 これにより、複数の編集を競合に行うことができます。

「CVS コンソール」ビュー
「CVS コンソール」ビューには、CVS コマンドを実行しているときにサーバーから受信されたメッセージが含まれます。

既存でタグ付け
「CVS リポジトリー」ビューで、CVS は、既存タグの 1 つのリソース・ラインアップから他への移動をサポートします。

ブランチおよびバージョン・タグの検出
CVS には「構成」タグ機能があり、CVS リポジトリーに存在するタグを検出します。 この機能は、「CVS リポジトリー」ビュー内、「ブランチあるいはバージョンの置換と比較」ダイアログから使用可能です。

CVS 装飾構成
チーム > CVS > ラベル修飾」設定ページを使用して、CVS ラベルとアイコン修飾を構成することができます。

ブランチ/マージ・ワークフローのクリア・プログラム
ブランチとマージは、両方ともローカル・ワークスペース内のプロジェクトで行うことができるようになりました。 これにより、「リポジトリー」ビューの使用を必要とした 1.0 よりワークフローが単純化されます。

「出力」変更の同期化
CVS の場合、「チーム」メニューには「出力変更の同期化」コマンドを含み、出力変更のみを同期化します。 これにより、ネットワーク・トラフィックの量を減少させます。

プロジェクト下のタグの混合
1.0 では、プロジェクト内のすべてのリソースは、同じタグで共用されていました (ブランチあるいは HEAD)。2.0 では、プロジェクト内のタグは混合することができます (CVS コマンド行ツールと同じように)。

新規および削除済みリソース用のタスク
CVS は「タスク」ビュー内にタスクを作成します。 そのタスクは、CVS 制御に追加されていないか、無視されていない新規リソース、および削除済みリソース用です。 適切な「即時修正」操作がこれらのタスクで使用可能です。 またタスクは、「チーム > CVS」設定ページで使用不可にできます。

関連概念
CVS のチーム・プログラミング

関連タスク
CVS リソース修飾の使用可能化

関連参照
「CVS 同期化」ビュー

 
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