ビルド・パスの考慮事項

デフォルトでは、「依存性」ページはプラグイン・プロジェクトのビルド・パスを動的に管理します。 このフィーチャーをオフにし、依存性リスト内のプラグインを追加あるいは除去する場合は、 要求するエントリーを追加するために、ビルド・パスを更新する必要があります。 更新しなかった場合は、Java コンパイラーは、必要なプラグインに属する型への参照を解決することができなくなります。

自動化フィーチャーをオフにすると、PDE は、2 つの方法でビルド・パスを計算する方法を援助します。 「依存性」ページのポップアップ・メニューで「ビルド・パスの計算」を選択して、明示的に要求することができます。 また、「プラグインの開発 -> Java のビルド・パス制御」設定ページを使用することもできます。 「プラグイン・マニフェスト・エディターでの依存性の変更時 (When modifying dependencies in plug-in manifest editor)」ボタンをチェックすると、 依存性情報を変更してエディターを保管するごとに、ビルド・パスが自動的に更新されます。

PDE は、これらのどちらの場合でも、ビルド・パスを始めから再作成します。 これは、ビルド・パスに手動で追加した項目はすべて失われることを意味します。  PDE はビルド・パスを再帰的にビルドするので、ビルド・パスはゼロから更新されます。 その理由は次のとおりです。

Java クラスがランタイムにプラグインによって参照されると、そのクラスを得るために、 最初にそのプラグインのライブラリーが検索され、次に、そのプラグインに必須のプラグインのライブラリー、 次に、それらのプラグインに必須のプラグインのライブラリー、というように検索が行われます。 設計時に類似の検索環境を再作成するために、PDE はビルド・パスを再帰的に更新します。 いくつかの異なるプラグインが同じライブラリーに依存することもあります。 依存性リストからこれらのプラグインの 1 つを削除する場合、 チェーンをさかのぼってライブラリーを除去することは安全ではありません。 それは、リストに残っているプラグインの一部がそれらのライブラリーを必要としていることがあるからです。 有効なビルド・パスを常に維持する唯一の方法は、ビルド・パスをゼロから作成することです。

マニフェスト・エディターを開いてプラグインのビルド・パスを更新する必要はありません。 また、「ナビゲーター」ビューあるいは「パッケージ・エクスプローラー」ビューで、 プラグイン・マニフェスト・ファイルを選択し、ポップアップ・メニューを立ち上げて、「クラスパスの更新 ...」を選択することもできます。 次のウィザードが開きます。

「クラス・パスの更新」ウィザード

チェック・ボックスのリストには、ワークスペース内のすべてのプラグインとフラグメントを含みます。 最初は、選択済みプラグインのみがチェックされますが、それを変更することができます。 「終了」を押すと、各選択済みプラグイン・プロジェクトのクラス・パスを再計算します。

オーサリング・サーバー上でプロジェクトをより効果的に共用するために、 PDE はすべての外部ライブラリーを、Java のビルド・パス変数 ECLIPSE_HOME で表される ランタイム・プラットフォームのロケーションを基準にしたビルド・パスに追加します。 これにより、サーバー上にコードを置くことができるため、 プラットフォームのインストールのロケーションには関係なくコードは正常に動作します。この変数は PDE がセットし、管理するので、その値を変更することはできません。

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