Ant の異なったバージョンの使用

Eclipse プラットフォームでは、プラグイン・ライブラリーに Ant 1.4.1 を提供します。 ワークベンチで Ant スクリプトを稼動するときは、デフォルトでバージョン 1.4.1 が使用されます。 サポートされていなくても、異なったバージョンを使用することが可能です。 Ant の異なったバージョンを使用するのに、少なくとも次の 2 つの方法があります。

Ant クラスパスの変更:
Ant がスクリプトを稼動するとき、Ant クラスパス上の必要なクラスを探します。 Ant クラスパスは、新規タスクに貢献するプラグイン、型、またはライブラリーと、外部ツール設定に定義されているクラスパスからなります。 設定をアクセスするには、「ウィンドウ > 設定 > 外部ツール > Ant」をクリックします。 Ant 1.4.1 に関係する 2 つの JAR には、ant.jar および jakarta-ant-1.4.1-optional.jar があります。 これらの JAR を除去して、必要な Ant バージョンの 1 つを追加します。

Ant クラスパスを変更した後は、以降の Ant ビルドはすべて、デフォルトの代わりに更新バージョンを使用します。 Ant クラスパスを元の状態に復元するには、プロパティー・ページで「デフォルトの復元」ボタンを選択します。

外部ツールとしての Ant の使用:
オプションでない Ant クラスパスを変更するとき、あるいは単に Ant のより新しいバージョンまたはベータ・バージョンをテストしたい場合は、外部ツールとして使用するのが良いソリューションです。 通常、ワークベンチで Ant が稼動しているとき、 Ant スクリプト自体は、外部ツールと考えられますが、方法はこれだけではありません。 外部ツールとして Ant の 2 進配布をインストールするには、次のようにします (注: 次のステップは Windows 用ですが、他のオペレーティング・システムでも類似の方式が使用可能です)。
  1. Ant の バイナリー・バージョンを、 http://jakarta.apache.org/ant からダウンロードし、インストールします。
  2. 実行 > 外部ツール > 構成」をクリックします。
  3. 新規」をクリックします。
  4. 外部ツールの名前 (たとえば、External Ant) を入力します。
  5. ファイル・システムのブラウズ」をクリックします。
  6. ant.bat というファイルを見つけて選択する (これは、Ant インストール・システムの bin フォルダーにある必要があります)。
  7. ツールの引き数」フィールドに、 通常ワークベンチの外部でスクリプトを実行するために入力するスクリプトの引き数を入力します。
  8. 作業ディレクトリー」フィールドにスクリプトのディレクトリーを入力します。
  9. OK」をクリックしてウィザードを終了します。
  10. そのスクリプトを実行するには、「実行 > 外部ツール > 外部 Ant」をクリックします。

Ant を外部ツールとして実行するときは、Eclipse によって提供されたタスクまたは型は、機能しません。 また、Ant クラスパス設定はスクリプト実行には影響しません。

関連概念
Ant サポート
外部ツール

関連タスク
Ant ビルド・ファイルの実行
外部ツールの実行
Ant クラスパスの変更
新規 Ant タスクおよび型の追加

 
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