include 要素の追加

スキーマが大規模になるに従って、メンテナンス、再利用、および読みやすさなどの目的のために、 スキーマのコンテンツを複数のスキーマ文書に分割するほうが良い場合が多くあります。 include 要素を使用して、インクルードされるスキーマから現行のスキーマに、 定義や宣言を取り込むことができます。 インクルードされるスキーマは、インクルード元のスキーマと同じターゲット名前空間に存在し ている必要があります。

次の説明は XML パースペクティブを対象にしていますが、他のさまざまなパースペクティブでも使用できます。

include 要素を追加するには、次の手順で行います。

  1. XML スキーマ・エディターで XML スキーマを開く。
  2. 「アウトライン」ビューで、ユーザーのスキーマを選択する。 スキーマ全体とそのコンテンツが「設計」ビューに表示されます。
  3. 「設計」ビューの「ディレクティブ」セクション内で右クリックし、 「include の追加」をクリックする。
  4. 「プロパティー」ビュー内で、「一般」タブを クリックし、「スキーマ・ロケーション」フィールドの 右側にある「参照」 このグラフィックは「参照」ボタン をクリックする。 選択する XML スキーマ・ファイルは、現行スキーマと同じ名前空間に所属している必要があります。
  5. ワークベンチ内にある XML スキーマを選択する場合 は、「ワークベンチ・プロジェクト」を 選択し、「次へ」をクリックします。
  6. インクルードするスキーマを選択し、「終了」をクリックする。
  7. Web 上にある XML スキーマを選択する場合は 、「HTTP」を選択し 、「次へ」をクリックします。
  8. XML スキーマの URL を入力し、「終了」をク リックする。
    注: ワークベンチにスキーマのローカル・コピーは保管されません。 スキーマを検証するたびに、指定の URL からスキーマの内容が検査されます。
  9. XML スキーマ・エディターは、 インクルードされた XML スキーマ・ファイルのロケーションを検索し 、「スキーマ・ロケーション」フィールドに表示します。このフィールド は、XML スキーマ・ファイルの位置を反映するために、いつでも編集することができます。
  10. この include 要素に関する何らかの情報を用意したい場合は、 「文書」タブをクリックしてくだ さい。 「ドキュメンテーション」ページは、 ユーザーが読むことのできる資料、例えば説明書などに使用されます。
  11. 「拡張」タブをクリックすると、 アプリケーション情報の要素をスキーマ・コンポーネントの注釈に追加できます。 「拡張」ページでは、 スキーマを指定して XML コンテンツをご使用の注釈に追加できます。

include 要素を XML スキーマに追加した後、タイプ情報 を定義できる新規の要素、属性、複合タイプ、または単純型を定 義するときに、要素、属性、複合タイプ、または単純タイプの 「タイプ」リストで、インクルードされたスキー マからの宣言が選択可能になります。

例えば、Address.xsd の内容が次のとおりで、

<complexType name="Address">
    <sequence>
        <element name="name" type="string">
        <element name="street" type="string">
    </sequence>
</complexType>
PurchaseOrder.xsd という名前の XML スキーマに Address.xsd のインクルードを追加した場合は、PurchaseOrder に新規要素を定義する際に、そのタイプとして Address を選択できます。

(c) Copyright 2001、World Wide Web Consortium (マサチューセッツ工科大学、Institut National de Recherche en Informatique et en Automatique、慶応大学)。

関連タスク
import 要素の追加
redefine 要素の追加
関連資料
XML 名前空間